・映画館のCMで観て、気になったので初日に観に行きました。
・電話の通話だけで進行するサスペンスとしては成功していました。
言葉と音をかなり練っていたと思います。
当然予告なしに鳴る電話は誰からの送信か、主人公がおもむろにかける電話は誰に対してかが興味を誘います。断片的な台詞と足音・物音で現場で起きているのかおぼろげに伝わり想像しうる――その想像が正しいのかはまた別問題ではあるけれども――ものでした。
・真実に関しては・・・要はイヤミスですが、露悪的に徹底せず、人生の苦みの方に走っていました。徹底するとちょっとやばいので一応広く受けようとする映画だとこれぐらいなんだろうなあと。
――――――――――以下ちょっとしたネタバレ
・いろいろと酷いことが起きるのですが、主人公の行動がかなり常軌を逸しているので、毒気に感じるのはそちらに振れ過ぎていました。
報連相のなさと、越権行為度合が異常で、え、なにしているのこの人と引いてしまうので、その結果がああなっても、そりゃそうでしょとちょっとなってしまいました。